ガラス交換の「21万円」を潔く支払い、愛車CX-5との穏やかな継続を決意したはずの僕。 しかし、運命の歯車は一通のLINEによって再び激しく回り始めました。
「今週末、ロッキーの試乗車が空いています。乗ってみませんか?」
送り主は、2週間前にタイヤ交換でお世話になったダイハツの担当さん。 暇もあったし、何よりロッキーには少し興味がありました。妻が昔から次はこれがいいと言い続けていた車。
「まあ、見るだけならタダだしね」 そんな軽い気持ちで快諾したのが、すべての始まりでした。
🕒 「選んでいる時間」こそが、車好きにとっての至福
試乗の日まで、僕の頭の中は「ロッキー予習モード」一色に染まりました。 YouTubeで徹底レビューを漁り、公式サイトのカタログを隅々まで読み込む。
「見積もりをお願いするなら、このグレードにこのオプション……」 「この純正アクセサリは外せないな」 「いや、こっちの社外パーツを組み合わせるのもアリか?」
車というものは、ただ「移動する道具」ではありません。 乗る楽しさはもちろんですが、買う前にあれこれ悩み、オプションを吟味し、納車後のカー用品を選ぶ……そのすべてのプロセスが、何物にも代えがたい「娯楽」なのです。
「ライフガレージ」の住人を一新するかもしれないという妄想。 この時間が一番楽しいと言っても過言ではありません。
🚗 DNGAの衝撃。奥様が「上機嫌」になった理由
迎えた試乗当日。我々を迎えてくれたのはpremium G HEVのロッキー。
まずは奥様がハンドルを握ります。 マツダでは「ワクワクしない」と一蹴した彼女ですが、コンパクトで愛嬌のあるロッキーの姿は、どうやらお気に召した様子。
走り出してすぐに、車内に驚きが広がりました。 「全然いいじゃん!」
ダイハツが誇る新世代プラットフォーム「DNGA」の実力は、僕たちの想像を遥かに超えていました。 現在所有している旧型ムーヴキャンバスと比較するのは酷かもしれませんが、静粛性と振動対策はまさに「天と地の差」。 軽自動車から普通車へ、というカテゴリーの違いを差し引いても、その上質な乗り味には舌を巻きました。
助手席の僕も「よきかな、よきかな……」と思わず頷く完成度。 何より、運転する奥様の顔に「ワクワク」が戻っているのが分かりました。
💸 渋すぎる値引き。しかし、下した決断は……
試乗を終え、興奮冷めやらぬまま商談デスクへ。 いよいよ運命の見積もりタイムです。 頭の中では、事前に予習した「目標値引き額」がちらつきます。
ところが、出てきた数字を見て苦笑い。 「うぇ!?……渋い。渋すぎる。」
想定していた金額の半分、いや、それ以上に「ガードが固い」見積もりでした。 昨今の情勢もあり、昔のような大幅値引きは期待できないのは分かっていましたが、これには正直、少し肩透かしを食らった気分です。
しかし、不思議なものです。 値引きの少なさに落胆するどころか、僕の心はもう決まっていました。 隣に座る奥様の表情、(旧型キャンバスと比較しての)走りの良さ、そして何より「この車がガレージにある風景」が、鮮明にイメージできてしまったのです。
✍️ 注文書に、魂を込めてサイン。
「一度持ち帰って考えます」 そう言うつもりで来たはずでした。 数日前、CX-5のガラス交換で21万円を払う決断をした時も、確かに僕は冷静だったはずです。
それなのに。 気がつけば僕は、一度も席を立つことなく、注文書にサインをしていました。
「ロッキー、買っちゃった。」
購入したのは赤のロッキー。色は妻にお任せしましたが、グレードやオプションは私が全部選びました。
「生活のメンテナンス」という枠を超え、我が家に新しい風が吹くことになりました。 21万円の修理費、そして新型ロッキーの購入。 一時は絶望したフロントガラスの亀裂が、まさかこんなワクワクする結末に繋がるとは……。まあ、CX-5のガラスもきれいになったし、いいでしょう。
新しい相棒がガレージにやってくるまでの日々。 再び始まる「カー用品選び」の楽しさを噛み締めながら、納車を待ちたいと思います。 つけたオプションなんかのご紹介はまた次の記事で。
Pojimin


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