ガラス交換の見積もり「215,000円」という衝撃の数字を突きつけられたあの日。 僕の頭の中では、ある「計算」が始まっていました。
「このまま21万円を払って今の個体に乗り続けるのか」 「それとも、この修理代を頭金の一部と考えて、新型の世界へ飛び込むのか」
揺れる心を抱えたまま、僕はマツダのディーラーへと向かいました。
📊 査定額「175万円」の奇跡と、営業マンの苦笑い
ディーラーに到着し、まずお願いしたのは愛車の査定です。 実は半年前、車検を通すタイミングで一度査定をしてもらっていました。その時の価格は「175万円」。
「さすがに70cmも亀裂が入った状態じゃ、二桁万円は下がるだろうな……」 そう覚悟しながら査定の結果を待つこと数十分。営業マンが持ってきた数字を見て、僕は思わず声を上げました。
「175万円(据え置き)」
なんと、半年前と全く同じ査定額だったのです。 車検を通したばかりで車両価値が微増した分と、ガラス交換費用のマイナス分が、まるで見事に計ったかのように相殺された結果でした。
「ガラスを直して乗り続けるのも、今手放すのも、実質的な持ち出し(損得)は変わらないですよ」 営業マンのその一言が、僕の「買い替え」への背中を猛烈に押し始めました。
🌬️ 妻の野望。最上級グレードの「シートベンチレーション」体験
この商談、実は僕以上に乗り気だった人物がいます。うちの奥さんです。 家を出る前から「もし新型にするなら、私がCX-5で通勤する! あなたは私のキャンバスに乗ればいいじゃない」と、ちゃっかり主導権を握る気満々。
ディーラーでも彼女のテンションは高い。営業さんに「なんか奥さん乗り気だから協力してよ」と耳打ち。
そして僕は、さらに新車への期待を高めるべく、とっておきの機能をアピールしました。
「最上級グレードにしか付かない『シートベンチレーション』、これだけは体験してほしいんだ」
背中やお尻を冷やしてくれる、あの夏場の至高の機能。 その快適さを知ってもらうべく、近くにあったCX-80に乗り込み、スイッチオン。 「おぉ……これは確かに涼しい……いいかも……」 涼風に包まれ、まんざらでもない表情を浮かべる奥さん。 勝った。これで新車への道はほぼ確定だ。僕はそう確信しました。
🥶 響き渡る宣告。「マツダの顔、ワクワクしない」
しかし、幸せな沈黙を破ったのは、奥さんのあまりにも冷ややかな一言でした。
「……でも私、そもそもマツダの車の顔、あんまり好きじゃないんだよね」
は? 今なんて? 「なんか、毎日乗るのにワクワクしないっていうか……」
まさに青天の霹靂。 さっきまでの前向きな空気はどこへやら、商談ルームの温度が一気に数度下がった気がしました。
彼女にとっての「新型CX-5」は、機能面では合格でも、毎朝乗り込みたくなる「相棒」としてのときめきが足りなかったようです。 よくよく話を聞いてみれば、彼女の本音は「自分のキャンバスの代わりになるような、もっと別のベクトルでワクワクする車」に向いていたのでした。
お前はなにしにここに来たのだ・・・・・
🛠️ 結論、僕は「透明な21万円」を支払う。
「とりあえず、一度持ち帰って検討します……」 営業担当さんの期待に満ちた視線を背中に浴びながら、重い足取りでショールームを後にしました。耳打ちまでしていたのにほんとごめんな。
帰りの車内、今の愛車のハンドルを握りながら考えました。 正直、今のCX-5に不満があるわけじゃない。むしろ愛着はあるし、デザインも僕は気に入っている。 奥さんがワクワクしないのであれば、無理に数百万円のローンを組んでまで「今」買い替える必要はないのではないか。
結論。僕は「ガラス交換」を選びました。
新車に化けるはずだった予算は、一枚の透明な合わせガラスへと消えていきます。 せめてもの抵抗、というか自分への慰めとして、交換後のピカピカなガラスには「キーパーラボ」でガラスコーティングを施工してやろうと目論んでいます。
🫢 しかし、物語はここで終わらない。
21万円の出費を飲み込み、愛車を延命させる道を選んだ僕。 一件落着……と言いたいところですが、人生(と、我が家のガレージ事情)はそう単純ではありませんでした。
「マツダの顔にワクワクしない」と言い放った奥さんの視線は、すでに「次」を捉えていたのです。 この騒動が、まさかあんな結末に繋がるとは、この時の僕は知る由もありませんでした。
驚きの結末は、また次回の記事でお話ししようと思います。
皆さんの奥様は、車の「顔」に対するこだわり・・・・・ありますか?
Pojimin


コメント